今週は、すぐ近くにあります松本少年刑務所でソーラー発電の講義をさせて頂きました。
所内での技能訓練の一環でしたので、社会で役立つかどうかを意識して内容を選び講義をさせて頂きました。
ソーラーパネル単体、系統連系、独立(オフグリッド)型システムなど内容は多岐にわたりました。
講義の準備をするにあたり、私自身も新たに学ぶべきことも多く大変よい経験になりました。

そのひとつ、EPTについて話したいと思います。
EPT(Energy Payback Time)とはソーラーパネルが製造過程で消費されるエネルギーを自らが生み出したエネルギーの何年分で取り戻せるかという数値です。
機関や学者により計算結果は異なりますが、現在は3年から5年程度と言われています。
今回EPTについていろいろ確認してみたところ、この計算に用いるパネルの種類が何かという視点も重要だということをあらためて認識しました。
一般にソーラーパネルというと単結晶、多結晶といったシリコン系のものが有名ですが、今はシリコンを使わない化合物系のパネルも出始めておりこちらの売りの一つは製造時の環境負荷が低いことだということが分かったのです。
つまりパネルの種類によってもEPTは異なるのです。
化合物系は今のところ材料に有害物質を含んでいるものがあり、廃棄などの面で課題はありますが、将来性という面では有望かもしれないと感じました。

「教える方が教わった」出来事でした。