独立型ソーラー発電機について、
この冬、数件ほど「チャージコントローラーの表示が点かなくなった」というお問合せを頂きました。
これは、バッテリーの電圧が下がりチャージコントローラーが動作しなくなったときに起こる現象です。
長野県内の方の場合は直接お伺いして様子を伺いましたが、そのときに分かった原因と対策についてお話しします。

<原因>
太陽光の当たる向き・時間が変わり、発電量が極端に減った、または発電されなくなった。
チャージコントローラーでは常に電力消費があるため、充電VS消費のバランスが消費の方が大きくなり、バッテリーの電圧が徐々に下がりチャージコントローラーが動作しなくなった。
<解説>
太陽光の南中角度が冬は浅くなります。その結果、ソーラーパネルが何かの物陰になりやすく発電量が極端に低下します。ソーラーパネルに影ができると極端に発電量は落ちます。
日照時間も短くなり、発電可能時間も短くなります。
チャージコントローラーはわずかですが電力消費があるため、長期(2か月程度)で発電されない場合はバッテリーに蓄電されたエネルギーがなくなります。

<対策>
1.ソーラーパネルの日当たりをよくする。
・季節に合わせてパネルになるべく垂直に太陽光が当たるように、角度や置く場所を調整します。
2.どうしても日当たりが確保できないときは、チャージコントローラー―バッテリー間の配線をオープンにする。
・そうすることで、チャージコントローラーの電力消費がなくなり、バッテリー電圧の低下を防ぐことができます。
・DCACインバーターも接続を一時的に中止して、万が一の漏れ電流による消費を抑えます。

今回、電圧が下がりすぎた鉛ディープサイクル・バッテリーの再充電を試みましたが、内部抵抗が非常に高くなってしまい全く充電することができませんでした。
こうなってしまうとバッテリー交換をするしかありませんので、くれぐれもバッテリーの電圧低下にお気を付けください。