実家で大変重宝に使っていた万能機(まんのうき)<万能木工盤>のベルトが見事に日毎に切れてゆき、とうとう先月使えなくなってしまいました。
切れたベルトを参考にして、新しいベルトは買ったのですが交換の方法が全く不明。
アフターサービスをお願いできるところはすでに廃業していたため、メーカーの宮川工機(株)さまに問い合わせてみたところ、
ありがたいことに回答を頂いたのでこれを道しるべに、やってみなければ分からない「旅(?)」に出てみました。
(宮川工機さま、ありがとうございました。)
IMG_7264

結果あっちこっち道草もしましたが、以降はベルト交換方法を手順を追って紹介いたします。
(って知りたい人がそんなにいるとは思えません。ほんとは私の防備録なのです。)
まず本体下部の蓋を開けてみます。
IMG_7208 IMG_7214

モーターに現在かかっているベルトは1本。でもこのベルトも切れかかりねじれています。
向きを変えてみると、モーターから上方向に行っているベルトのほかにもう1本横方向にベルトがあることが分かりました。(こちらは今回交換しません。)
IMG_7220
中を覗くと、ベルトにテンションをかけている滑車が見えました。さてベルト交換、スタートです。
①ベルトにテンションをかけているローラーの取り付け部分をはずす。
このローラーを固定している部分を外からみるとボルト2本でとめてありましたのでこれをはずしました。
IMG_7217 IMG_7223

②ベルトがかっている部分についているカバーをはずず。
ここは当初はずれないと思っていましたが、ナット1つでとめてあるだけでした。
ここで自動カンナと手押しカンナの軸が別だということに気づきました。
IMG_7233 IMG_7235

③手押しカンナの定盤(?)を固定しているボルトをはずす。(前後計4本)
ここが動くだろうことを発見できたことは、チョーうれしかったです。
IMG_7240 IMG_7243

④手押しカンナの定盤を外側にずらす。
左がずらす前、右がずらした後。プーリーの間にVベルトを通せるだけの隙間が出来ました。
IMG_7246 IMG_7247

⑤モーターから横方向にかかっているベルトをはずす。
はずし方は、大きなプーリーを軸にとめているボルトをゆるめて、大きなプーリーを少しずらした後(はずす必要はない)、
プーリー回していくと2つのプーリーの位置がすれているため自然にベルトが外れます。
IMG_7258

⑥ベルトをかける。(ベルトは5本ともA-62)
⑦横方向のベルトをかける。(かけるときはプーリーを回しながら無理やりベルトをかけました。)
⑧手押しカンナの位置を戻して、固定用のボルトを締める。
⑨ベルトにテンションをかけているローラーを固定する。
この作業は力をかけながらボルトをつけなくてはならないため、1人でやると少し大変でした。
⑩ベルトがかかっている所のカバー、機械下部の蓋を締める。
カバーをする前に手押しカンナの歯を回してみて定盤などに当たっていないことを確認しました。
これでベルト交換終了、無事に旅から戻ってくることができました。
試運転もしてしてみましたが、きちんとカンナが使えました。
今回は半日以上かかりましたが、次回は半日以内に出来そうです。
IMG_7270 IMG_7283