昨晩、松本市内瑞松寺の住職茅野さんから突然電話がきました。
「お寺で氷彫をやるから11時頃写真を撮りに来てほしい」と。
彫るのはきっと松本駅前のレストランどんぐりのマスター浅田さんでしょう。
「夜中に出かけるなんて少し面倒だな」と思う波面、久しぶりに呼んで頂いてうれしい気持ちもありました。

このお二人のほか多くの方のお世話になりながら、岩手県陸前高田市へ炊き出しの手伝いに行ってから今年で10年です。
明日は3月11日ですから、鎮魂の意もこめての氷彫だろうと私は思いました。

11時少し前にに行ってみればもう完成間近でした。
氷を彫っているはずの浅田さんは現場にはいなくて、お寺の中でマッサージ中でした。体がいうことを聞かない感じでした。
こんなこと一つをとっても時の流れを感じます。

炊き出しの現場で「時間は元に戻せない。人はいつ死ぬか分からない。」を体感した10年前。
写真を撮りながら、そんな当時のことを思い出しました。