8月末のことです。
独立型ソーラー発電機をご購入頂いたお客様の突然の訃報に大変驚きました。
亡くなったのは今年6月とのこと。

独立型ソーラー発電機を使いたい、というお客様は環境問題とか政治の問題とかに関心の高い方が多く、この方もものの見方・考え方に一本筋の通った方でした。

県内の方ですので、発電機の点検も兼ねて早速寄らせて頂くことにしました。

お話をお聞きすると、がんで亡くなったとのことでした。
がんの発見前後から亡くなるまでのことなど、お話をお聞きすることができました。

手を合わせて、ご香典をと思ったところ「故人からお願いがある」とのことで、1枚のメッセージを頂きました。
中には「通夜、告別式等葬儀は行わず、したがってお見舞い、ご香典、お供え等はご遠慮させていただきたいのです。」とあります。
まさに、亡くなったご本人らしいと思ったら、涙が出てきました。

お葬式は宗教的な儀式ですが、それ以前に故人を偲ぶ場・時間であると私は思います。

お葬式をやらなくとも、故人のメッセージから故人を思うというのもありか、と思う出来事でした。

一方で、お葬式は故人のためというよりも、今生きている人のためであるとすると、その人たちの気持ちの置き場をどうすべきかと考えると少々複雑な気持ちになりました。
今のお葬式は当の喪主は忙しく気遣いばかりで、これはこれでいいのかどうか難しいところもあるのですが。