千葉ではまだ一部地域で停電が続いているようです。
信号機用の発電機が盗まれる、というニュースが流れていましたが、そのくらい今は電気に頼った生活をしている方が多いのでしょう。
であればまずは、電気がないときはどうするか、の備えが重要と思います。

そして、その上で少し役立ちそうなのが蓄電池です。
数か月前、近いうちにFITが終了するお宅から蓄電池導入のご相談がありました。
FITが終了し売電価格が下がったとしても、蓄電池を設置したからと言って経済的には得にはならないことが計算して分かりました。
(いろいろなケースがあると思いますので、一般論ではありません。)
それでも導入してみたい、とおっしゃる背景には「電気がこなかったときの備え」の考えがありました。

ご自宅で系統連系のまま蓄電池を使う場合、日常において、
・蓄電池に貯めて、残った分を売電できる。
・夜間など発電できないときは蓄電した電気を使うため電気を買わなくてよい。
といったメリットがあります。

停電したときは、晴天時に貯めた電気を蓄電してある量だけ使えますので、
これを少しでも長く使うために、「消費電力の多い機器は使わない」とか、「電気は冷蔵庫専用にして他には使わない」などの工夫が必要になる場合があります。
今回、導入を決めたお宅はパネルも蓄電池も小規模ですのでこれに該当します。

さて、ここまで考えて備えたとしても、地震や台風などで設備が壊れてしまえば、電気なしでも生きていく方法を考えなくてはいけません。
柔軟に暮らしていける知恵はいつでも必要なのだと感じます。

最後に本題から脱線しますが、このお宅で蓄電池導入を決めた思いの中には「なんだか楽しそう」の気持ちがあったことも付け加えておきます。
こういう気持ちのお手伝いをこれからもしていきたいと思った次第です。