先月、冷蔵庫を動かすための独立型ソーラー発電機について書きました。
独立型ソーラー発電システムをご検討の方にお願いしたいこと。
このときは、貯める電気と使う電気のバランスについて書きました。
今回は、この発電機が完成しましたので、システムのスペックと使い方について簡単に書きます。
まずソーラー発電システムの概スペックです。
・ソーラーパネル：300W（150W×2枚）
・チャージコントローラー：PWMタイプ
・バッテリー容量：約1200Wh（12V）
・DC-ACインバーター：定格500W、瞬間最大550W
これと接続する冷蔵庫の仕様は以下の通りです。AC100Vの小型冷蔵庫です。
・電動機の定格消費電力: 47W (50/60Hz共通)
・年間消費電力量: 205kWh/年
さて、これで常時冷蔵庫を動かせるか？
私の計算では「NO」です。
ではどのくらい使えるか？
お客様には以下のように説明しています。
・晴天ならば、翌日分の電力が充電できる。
・従って、晴れと雨が交互に続くような天気なら動き続けますが、曇りや雨が2日以上続くと止まる可能性が高いです。
家の冷蔵庫のようには使えず、使いたいときに電源を入れて使うという使い方が私のおすすめです。
もう少し使い勝手をよくしたい＝曇りや雨が続いても使えるようにしたいのであれば、いくつか方法があります。
・冷蔵庫をもっと低電力のものにする。・・・冷凍付き冷蔵庫で、これ以上低い消費電力のものは私は見つけられませんでした。
・チャージコントローラーをMPPTタイプに替える。・・・曇りの日の充電効率が各段に良くなるはず。
・パネルの出力とバッテリー容量を大きくする。・・・冷蔵庫を使わない日が増やせるようなら、バッテリーだけを大きくするのも一つの方法です。
この辺は使い勝手が分かってからの選択になるかと思います。
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