前回は冷蔵庫を動かすための蓄電池(バッテリー)の容量について書きましたが、今回は蓄電池の種類について書きます。
一般的に使われているのは鉛蓄電池かリチウムイオン(Liイオン)電池です。
これに、AQUION ENERGY社の塩水畜電池を加えていくつかのポイントで比較してみたいと思います。

[実質的なサイクル寿命・・・ 鉛:約500  Liイオン:4000~  塩水:4200]

・鉛は仕様通りの容量を使い切ってしまうと劣化が早めに進みます。また常に満充電しながら使わないと劣化が早まります。
・塩水蓄電池は、Liイオンと同じかこれに迫るサイクル寿命です。
[エネルギー密度(重量比)・・・ 鉛:中  Liイオン:高  塩水:低
・Liイオン電池は軽いので移動する装置に向いています。
・塩水電池は83Whで118kgと非常に重いです。
[価格(100wh前後での比較)・・・ 鉛:数万円  Liイオン:数万円~ 塩水:10~20万円
・最近は小型のLiイオン電池の価格が下がり、またチャージコントローラー内蔵の商品もありますので買いやすく使いやすくなっています。
[安全性等
・Liイオンは爆発や発煙の可能性があります。
・鉛電池は、有毒・発火性のガスを発生するもの・場合があります。
・塩水電池は、溶媒が塩水であり、爆発の危険や発熱がありません。

というわけでそれぞれに特徴がありますので、何を重視するかで選べばよいと思います。
(写真は塩水電池の構造です。)