父が亡くなってからすでに5年ほど経ちますが、愛車だった軽トラは母が毎年保険を払ったり車検を通したりして実家にずっとありました。
最近、私の住む松本の地区でレンタルしてくれることになり、今は辰野の実家ではなく松本に置いてあります。

母が軽トラを処分せずに持っている理由は、母が働いている伊那の母の実家から辰野の自宅まで米を運ぶためで、今年もその季節が来ました。
いつもなら母が伊那まで軽トラに乗っていくのですが、今年は私が松本から伊那まで乗って行きました。

80歳を超えた母ですから、さすがに30kgもある米袋を運ぶのも大変だろうと、私が行けば母の負担も少しは減るだろうという思いもありました。

ところが実際の母は、我先にといった勢いで米袋を素早く軽トラに運ぶではないですか。
私は母の骨のことも心配でしたが、そんな言葉をかける間もなく作業は終わりました。

伊那-辰野間を2往復。
作業を終えて、私は再び軽トラで松本まで戻りました。

父が生きている頃は一度も運転することがなかった軽トラ。
今になってこんなに乗ることになろうとは思ってもみませんせした。