先日のブログ「お金と幸せ ~「共感資本社会を生きる」を読んで~」で書ききれなかったことを引き続き書きます。

人生思い通りならない。日々痛いほど感じています。

この本には「人生は思い通りにならないから楽しいんだ」とあります。

旅行に行くときは計画を立てる方が多いのではないでしょうか?「当たり前でしょ」って声も聞こえてきそうです。

ですが世界を見渡せば、計画なんてやってない人が多いかもしれません。
バスや列車が時間通り来ないのは当たり前の国も多いはず。
そんな国の人はハプニングを楽しんで、「だったらこっちへ行ってみるか」と気楽に目的地を変えるでしょう。

この話を読んで、一昨年パリへ行った時のことを思い出しました。

ある日市内のホテルから、パリ郊外のベルサイユ宮殿に娘と二人で出かけました。
楽しく宮殿やその庭を観光した後、夕方帰ろうと最寄り駅へ到着。

ところが、列車が全く動いていません。
ホームは人でいっぱい。
私たちはフランス語が分かりませんから何が起こっているのかも全く分からない。
フランスではよくあることだとは思っていましたので、仕方ないとは思いつつも、いつ動き出すのだろうととても不安でした。

1時間ほどホームで待ったころでしょうか、私の気持ちに変化がありました。
「どうせどうなるか分からないなら、明日まで動かないと覚悟しよう。」真夏で寒さの心配はなかったので一晩ホームにいる覚悟を決めました。
「だったら何か食べるものを手に入れないと」などとも考え始めました。
しばらくして列車は動き始めたので、ホテルまで戻ることは結局できたのですが、あのときは状況に身を任せるしか方法はありませんでした。

この本で話している高橋さんは自身の経験談として、
「あるとき、人生は思い通りにならないってことを受け入れたんですよ。」
「いま与えらえた環境(立場)とご縁(人間関係)の中で、自分の今一番したいことを全力でしようと思ったんですよ。」
「いまを大事に生きると、結局どこかで全部つながっていく」
と話しています。

私もこうして行こう、って決めました。
思い通りにならない人生を、全力で楽しんでみたいと思います。